私は中学校の先生を12年間やり、最後の5年間は漫画家でデビューして隔月で漫画を描いておりました。
詳しい話は前ブログ記事で書きました。
先生になって1年目は、1枚のイラストしか描けませんでした。
それを少しずつ描ける量を増やしていった私のやり方を書きます。
人によって向き不向きはありますので、参考になされるぐらいにしてください^^
私は原稿を1枚ずつ確実に上げるスケジュールを、最初は立てていました。
ネームはスケジュールが読めないところはあるのですが、作画はスケジュールを立てやすいので、P1の下描きができたら、ペン入れ、トーン貼りまで上げてから、次のP2に入っていました。
まだ描き始めの方でかかる時間がわからない方は、それで自分が下描きや、ペン入れにどれくらい時間かかかるのかも計ったほうがよいです。
必ずページが増えるごとにスピードは速くなってくるので、目に見えて結果が自分でわかり、意欲にもつながり効果はあるので時間は計っておいてください。
もちろんページによって作画量が違い、均等に同じ時間になるわけではないのですが、
「どれくらいの作画量で、これだけ時間がかかる」
とわかると、あまりずれないスケジュールを立てることにつながるので、計っておいてください。
漫画家になっても、役に立つことです。
まだP1も上げたことがない方は、好きな作家さんのしっかり背景が入っているP1を全部模写することをおススメします。
ただこのやり方は、1作あげる期日が長いほど絵柄が変わってくる弱点はあります。
まずは仕事や学校など他のことをしながら、作品を上げる習慣やテンポを身に着けるための方法なので、最後のページを描ききるまでは直しは後回しがいいです。
=具体的な方法=
1,スケジュールをしっかり立てる
①漫画以外の必ずやらなければいけない仕事やスケジュールを書きこむ。
②①のスケジュールの残り時間で、無理をしない漫画のスケジュールを立てる。
その日によって漫画が描ける時間が少ないときは、枠線引きだけでもいいのです。
とにかく毎日30分でも描ける時間を捻出する。
③②がどうしてもできない時は、あっさりあきらめて翌日にずらす。
④スケジュール通りできたのは、赤線を引いたり、塗りつぶしていったり、結果が
わかるようにする。(これはお好みで)
2,作業机周りや、部屋の整理
他のお仕事ややらなければいけないことがある方は、漫画を描く部屋または作業机周りには漫画の作業に関係しないものはおかない。
机の周りについつい手を出してしまう資料ではない漫画本や、ゲーム機その他気の散るものなどおかない。
スマホもあまりお勧めしません。
机に座った時、部屋に入ったときに、「さあ漫画を描くぞ」という気持ちの切り替えがとても重要なのです。
私は家で美術の授業の教材研究などもしなくてはなりませんでしたが、廊下に本棚を出して学校関係の本は廊下に置ていました。
=====================================
私の最初の1~3年間は、平日は学校に夜7~8時まで残ってすべて仕事を済ませて、帰宅してから1~2時間漫画を描き、土、日、休日にがっつり漫画を描いていました。
睡眠時間は6~7時間でした。
しっかりスケジュールを立ていても、平日の夜でも土、日、休日でも、部活の公式試合の引率があったり、保護者から相談の電話がかかってきったり、自分の担任ではない生徒でもお店で万引きして、お店に謝罪やその生徒を家まで送ったりすることなど、予定外のことはいっぱい入りました。
万引きした生徒の両親にも連絡はいったのですが、
「万引きをするような子供は、警察に連れて行ってください」
とお父さんが怒られて迎えにこられず、そして日曜日で担任の先生にも連絡がつかず、私が代わりに行きました^^;
それでもまずはお仕事優先で終わったら切り替えて、漫画を描いての繰り返しでした。
そうやって完成原稿が増えていって、同人誌を1年に1冊出せるようになり、同人誌3冊目を出した後から漫画制作に自信がつき、自分で持ち込みをして担当さんがつくようになりました。
まずは原稿を上げないと、漫画家にはなれません。
この方法は、社会人や学生さん、家事で忙しい主婦の方も含めて、漫画家志望なのに
漫画原稿がなかなか上がらない方のための方法です。
上記は作画に入ってからのやり方で、漫画家になるためには魅力的なキャラクター作り、面白いお話づくり、ネーム、そしてクリップスタジオなどの操作方法も覚えたりする必要がある方もいらっしゃり、やることはたくさんです。
上記の方法で、スケジュール通りに進められるようになり、漫画制作のテンポがつかめましたら、作画以外の上記のキャラクターやお話を考えたりする時間をつくるかなども見えてくると思います。
私はお話は、自宅から学校に通勤する40分間車の中で考えていました。
車から一歩でると中学校の先生の私になり、学校に漫画のことは持ち込みませんでした。
その人にあった生活リズムやテンポがあります。
まずはご自身の生活のテンポつくりを知り、切り替えをして、毎日漫画を描ける生活を習慣化してください。
今は電子書籍の発展で漫画家になれる確率はとっても高くなっているので、このチャンスを逃すのはもったないのと、漫画家になってからスケジュール管理がとても大変なので、スケジュールをしっかり立て実行できる方法を身に着けておくと、漫画家になってからも楽です🥰