3月は年度末ということがあり、新規連載や広告漫画のご依頼も数件入り、
もう条件的には
「全部 お仕事をお受けしたい!!」
というご依頼ばかりで、断腸の思いで断ったり、お返事を待っていただいたりで、大変申し訳ないという思いでいっぱいです。
早く新しい連載は決めたいところですが、「丸山遊女~復讐の蕾~」や海外恋愛小説のコミカライズのハーレクィンを描かせていただくまでは、作画が楽しい華麗な世界やロマンスを描くお仕事にご縁がなかったので、ちょっとまだ自分の可能性を見出したく、新しいキャラデザインを描き下ろして見ていただけるまではと、数社お返事を待っていただいております。
もう今年漫画家32年目なのですが、電子書籍配信の発達のおかげで、いろいろなものが描ける可能性がいろいろ広がっていてありがたい限りです。
電子書籍の発展で、やはり大手出版勝ちの様相もあり、売れるジャンルやテーマは決まっているのですが、出版社ではなかった電子書籍サイト様もがんばっていらっしゃるところは多く、可能性はまだまだ広がっております。
でも私の描ける可能性と、人気や売り上げが結びつくかはまた別問題なので、コロナウィルス感染の影響で予定の収入が入らなくなっただけで、シビアな生活に陥っているのが私の現状でお恥ずかしい限りです。
そのためアシスタント料を抑えなくてはならず、新しいご依頼もすぐ即答できない状況でもあります💦
本当にたくさんお仕事がゲットできるときに、チャンスを生かせない私を反面教師にしてください😢
NHKの朝どらで虚無蔵さんが言っていたように、
「日々鍛錬をしていれば、いつかはチャンスは必ず来ます。」
いざチャンスが来たときに、そのチャンスを逃さないように日々鍛錬、健康管理、貯蓄が非常に必要だと身に染みて思っているこの数年です^^;
以前ブログ記事でも書きましたが、4,5年前は電子書籍サイトから
「原稿料1,000円とか3,000円で描いてくれ」
と言う依頼がきて、
「いつの時代の原稿料だ!?」
と、打ちのめされていた私です💦
でも私に限らず、雑誌でデビューできなかった方やお仕事がなかった方もすぐ連載ができる可能性は高い状況です。
◆電子書籍で連載をするためには◆
①絵柄
女性漫画でもかわいい少女漫画に近い絵柄か、または青年漫画のようなきれいな絵柄が好まれます。
原作付も多いので、絵がうまい方や今風の絵柄の方はお仕事ゲットの可能性は高いです。
②連載を続けられる作業スピードとスケジュール管理がしっかりできるか
連載は打ち切りがない限り、最低3回、通常は10回が多い気がしますがサイトによって違います。
本当に毎月連載をするのは、大変です💦
上記の2つがあれば、漫画の基礎ができている方は、お仕事はすぐゲットできます。
◆連載継続でき、売り上げで食べていけるには◆
③電子書籍サイトの要望にうまく応えられるか
自分のこだわりは捨てる必要はありませんが、自分のこだわりばかり主張しても、良い作品や人気が出る作品になるとは限りません。
もちろん人気があっても、電子書籍サイトとこじれれば、連載を切られる可能性も大です…💦
④担当さんとうまく折り合いがつけて、付き合えるか
いろいろな担当さんがいらっしゃいます。
漫画の編集の経験がない担当さんもいらっしゃいます。
電子書籍は特に売れているデータでしか判断できないところもあり、売れている漫画と
同じような描き方を要求されることもあります。
初めての担当さんだと付き合いに悩むかもしれませんが、自分が自分の漫画会社の営業マンと思って、対応されるのがいいと思います。
ほどほどの距離で、しっかり礼儀を踏まえてという感じです。
ただ連絡が遅かったり、肝心なことを連絡しない担当さんとの付き合いは、早めに切ることをおススメします。
⑤ネーム力
電子書籍は、スマホのような小さい画面で見たり、読者も漫画を読みなれていない方が多いので、わかりやすく、緩急のあるテンポがよいコマ割りが必要です。
ネーム原作を下さるところもあるので、希望は捨てずに。
ただその分原稿料は安めになります。
そもそも
◆電子書籍での連載をとるためには◆
①漫画家募集をしているサイトは多いので、持ち込む
②4か月に1度ある同人誌即売会「コミティア」の出張編集部に持ち込む
③SNSで定期的にイラストや漫画の一部を上げる
私の経験では、Twitterが一番宣伝力があります。
プロフィールに必ず問い合わせ先か、一部文字を別に変換したメールアドレスを記入 しておいてください。
固定ツィートに漫画の最初のP4でも、アップしておくのも必要です。
追記:;
④今まで描いた原稿があるのなら、電子書籍配信仲介サイトにお願いして、各サイトに配信をしてもらう。
私は最初過去作品集「毒女の園」を16巻まとめて配信していただき、あちらこちらのサイトでランキングに入り、今の「丸山遊女~復讐の蕾~」の連載をゲットしました。
ある程度の量や、少ないページでも定期的に更新できる状態だと、人気は出やすいです。