桜庭あさみのつぶやき

桜庭あさみの漫画のお仕事や、日常のつぶやき日記です.

◆桜庭あさみのつぶやき◆  漫画家の桜庭あさみの日常や漫画の制作、お仕事などつぶやきます

たくさんの担当さんの思い出…

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中学校の教員をやりながら漫画家としてデビューしたので、漫画家歴だけは長い私で、本当にいろいろな編集部の担当さんと会いました。

 

担当さんの数は、出版社だけでも30人以上、広告漫画をいれたらもう70~80人はいく感じです。

 

「一緒にお仕事をさせていただき、本当にありがとうございます!!」

 

という担当さんもいらっしゃり、

 

「2度と一緒にお仕事はしたくはない」

 

と、いう担当さんもいらっしゃいました。

 

お世話になった担当様たちや、今お世話になっている担当様たちにも本当に感謝をしております。

 

私は地方で漫画業界をよく知らずデビューをしたので、目指す方向を間違えたり、迷走したりしていたので、いい担当さんに見ていただくチャンスを逃したことも何度かあり、担当さんとの出会いは、漫画家生活では大きいです。

 

感謝している担当様もいらっしゃるのですが、私が有名な作家ではないこともあり、ひどい担当さんにもたくさんあたり、

「社会人として…、どう?」

と、思うこともありました。

 

◆ワースト3位の担当

プロット送っても半年以上連絡なく、やっと電話で捕まえて直接打ち合わせで

「原稿の入稿で忙しく、気づいたら桜庭さんのプロットがどこにあるかわからなくなりました。」

 

打ち合わせでプロットをもう1度見せて、

「プロットはOKなのですが、桜庭さんこのジャンルは描いたことがないので、とりあえずP40完成をさせて持ってきてください。
載せる保証はできませんが

と言われました。(ネーム見る気も、まったくなし)

 

私はその担当の雑誌の編集長からわざわざ電話をいただいて、

「担当をつけますから」

と言われて、プロット書いて送ったんですが…。

 

 

◆ワースト2位の担当

プロット送っても半年以上連絡なく、やっと電話で捕まえて直接打ち合わせで

「原稿の入稿で忙しく、気づいたら桜庭さんのプロットがどこにあるかわからなくなりました。

桜庭さんには、ぜひ描いていただきたいんですよ!」

と言って、2本雑誌掲載確約、私の企画で「これを描いてください」と指定をしておきながら、私が資料集めをしてプロット送ってからまた1か月返事なし。

 

1か月後、別の担当(編集長)から、別の部署にその担当が移動したことを聞きました。

 

そして新しい担当から

「その担当から2本雑誌掲載確約、桜庭さんの企画で「これを描いてください」と担当が指定していたことも引継ぎで聞いてないので、白紙にしてください。」

 

歴史人物で、もう掲載の確約も取れ、資料代20万円以上、そして大物背景をアシスタントさんに描いてもらっていて、アシスタント代10万円以上かかったのですが、まったく保証なしで、無駄になりました。

 

 

◆ワースト1位の担当

読み切りのはずだった長編が人気で、初めての連載に決まり、担当の編集長から毎月連載を希望されていたのですが、私が

「連載を定期的に軌道に乗せらる準備が整うまで、隔月連載をさせてください」

とお願いをしていて、途中担当が変わり、半年後ぐらいに

「毎月連載の準備ができました~^^」

と、担当さんに連絡をしたら…

 

ええ、作家はたくさんいるのに~!

 

と拒絶されました。

新しい担当はお抱えの作家さんを数名持っていて、その作家さん達に毎月仕事を回していました。
一応私がその雑誌の看板作家だったのですが…。

そのため編集長が介入して、担当さんと話し合い、毎月連載になりました。

 

でも担当さんはそれをよく思っておらず…、ずっといろいろな文句を言われ続け…、その編集部の中で、別雑誌に移動させていただきました。

私が抜けた後、1年たたずその雑誌は休刊になりました。

 

好きな作家ではないと、どんなに人気をとる作家でも、罵詈雑言がひどかった担当でした。

 

一部の他の作家さんにも、

「なんであなたのマンガが人気があるか、わからない。

 私は、あなたの漫画はきらいだわ」

と、その雑誌でいつもアンケート1~3位に入っている作家さんに言ってました。

本当に信じられません…。

 

デビュー前の投稿や、持ち込み時代もひどい目にはかなりあいましたが、漫画家になっても、本当にいろいろありました。

 

とにかくホウレンソウができない担当さんとは、お仕事はご一緒したくないですね。

 

せっかく今日もアシスタントさんがたくさんがんばってくださり、とってもいい気持ちでお仕事をしている中、新しいお仕事のご依頼がきまして、喜ばしいっことなのに

上記のワースト3の中の元担当さんで苦い経験をした編集部関連だったので…、このどす黒い黒歴史を思い出してしまいました。

 

直接ご連絡していただいた方には、まったく関係がないことなので、お返事を書くのに苦労しました。

 

ブログに書かせていただき、このどす黒い気持ちがすっきりしました。

 

「こんな担当さんもいるのか~、漫画家さんは大変だね~」

と、笑って読んでくださるとありがたいです^^;

 

明日もお仕事がんばります~^^