山梨県甲府駅最寄りの温泉付きビジネスホテルで、5泊6日こもってお仕事をしてきました。
お仕事はびっしりやってきたのに、温泉には入れたり、外でおいしいランチや食事をしたり、日が照っている中外をうろつけたり、帰宅の電車から山の紅葉が見られただけでも、もう旅行のように楽しんできました^^
お天気も恵まれて、外での食事や買い物で寒さは全然感じませんでした^^
電車の中からiPhoneで写した山の紅葉です。
意外と電車が走っている中でも、撮れるものですね。
振り返れば昨年の10月から連載と同時に、初めてのお仕事でハーレクインの描き下ろしもやりはじめ、昨年からかなりスケジュールはびっしり状況でした。
ハーレクインも初めてで時間ばかりかかってしまった第一作の「涙は隠して」でしたが、連載のほうも初めての電子書籍サイトでの連載で、描いたことがないジャンルで絵柄をかなりの変更の上に、3D背景も多用で、何もかも初めてづくしで、私はスケジュールはしっかり立てるほうですが、想像以上に作画時間がかかったり、雑誌と電子書籍での連載のシステムの違いで、予定がずれることが多かったです^^;
寝ている最中も夢の中で漫画を描いていて、起きてから作業が進んでいなくてがっかりしたりとか、朝目が覚めるとすぐ
「今日は何ページまでペン入れしなきゃ~!」
と朝食食べたらすぐ仕事をはじめ、寝るまで食事、お風呂、ストレッチ以外は描き続ける毎日とか、本当に締め切りに追われる日々がずっと続いていておりました。
描いている最中、
「腰が痛い」とか、
「手がしびれてきて痛い」とか
体の痛みのつらさはあるのですが、連載も自分で描きたいものを企画書にして出して描かせていただいたものですし、ハーレクインも元々ファンタジーが好きで描きたかったので、ドレスの質感やひらひらや宝石の装飾品にかなり1個ずつこだわり、イケメンのヒーローがたくさん描けるので、喜々として作画はしておりました。
このドレスもレースはブラシを利用したのですが、いったん描いてからデザインや体の線に合わせて変形をさせる必要があったり、あまり小さいとブラシは使えず手描きをしていただき、ベテランアシスタントさんでもこのドレスのレースを描くだけで、1日かかりました^^;
ネックレスも実際にあるものをもとにして、1つ描くのにレイヤーを3つに分けて描いてもらっています。
レースもアクセサリーも私が1個サンプルを描いて、あとはアシスタントさんに同じように描いてもらいました。
髪の結び方も、すべて最新の髪型でチェックをして描いており、座ったときにふわっとしたドレスの膨らみを見せたい構図で、このシーンは前ページの修正で入れられない可能性も出てきたのですが、このコマを譲れず、前の修正を担当さんにご相談して、私の描きたいように描かせていただきました^^;
こんなところにもこだわったので、作画は非常に時間がかかったのです^^;
たぶん今年が、漫画家30年間で作画が一番楽しかった年だったと思います^^
描くのが楽しすぎて、自分の体のメンテを怠っていたのと、新型コロナウイルスの感染拡大の影響がいろいろな意味であって、予想外で深刻でした。
本当にもっと早く温泉に行きたかったです^^;
やはり体のメンテは必要なのと、締め切りに追われまくり、いくら作画が楽しいからと言っても、日にも当たらず部屋に引きこもりでは心もやみますね…。
もう来年にならないと温泉にはいけないので、ほとんど行けなくなっていたスポーツジム通いの復活と、できるだけ日があるうちに起きて、買い物でも散歩でも行って、健康管理には気をつけたいです。
「今までの生活じゃ、ダメだわ…」
と、改めて思えた温泉おこもりでした^^
12月締め切りがかなり危険なので、必死すぎて温泉に行ってこのように思ったことを忘れないように、書いておきます^^;