桜庭あさみのつぶやき

桜庭あさみの漫画のお仕事や、日常のつぶやき日記です.

◆桜庭あさみのつぶやき◆  漫画家の桜庭あさみの日常や漫画の制作、お仕事などつぶやきます

お正月休みはなく、通常運転です^^

元旦に近くの神社に初詣に行ったぐらいで、お仕事は通常通り元旦から開始しています。

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おみくじも久しぶりに大吉で、今年の運に期待して喜んで帰ってきました^^

 

帰宅後からすぐ仕事に入り、お正月休みはとらず、下描き半分が終わり、次回の締め切りのプロットも昨日書いて、担当さんにお送りしました。

 

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この25話と次回26話が連載のかなりの山場で、連載当初から描きたかったエピソード回なので、ページ数もいつもより多めで力がかなり入っています。

 

今下描き中の25話が、単行本5巻のラストになります。

もう5巻になります^^

 

担当さんと連載企画のご相談の時に、「最低10話描いてください」と言われ、

「どこまで描かせてもらえるだろうか?」

と、思いつつ、しっかり連載当初から長期連載を見越して、取材や資料集めやキャラの設定などしました。

 

初めての電子書籍連載で、見開きがNGとセリフのサイズが大きく、ネームのコマ割りには非常に最初苦労をしました。

 

それでもやはり雑誌の連載の感覚が抜けず、

電子書籍の読者さんが好まれるコマ割り、話の展開とはずれていたかな…」

と、他の遊郭漫画に比べてかなり作画に時間をかけている割に、そこそこの人気なので、なんとも無念という感じはしているこの頃です^^;

 

かなり資料は歴史から、着物、髪型まで調べているので、もう他の遊郭漫画を読ませていただくとお話が入ってこず…

 

「その着物の形や着こなしは、違うだろう

禿の着物はそうじゃない

花魁の簪は、もう少し派手なほうが…、花魁の髪の構造がそもそも違う…」

 

に、目がいってしまいます^^;

読者の方にも「着物奉行」と言われる厳しいコメントを書かれる方の気持ちが、ちょっとわかったりするようになりました。

 

でもほとんどの読者の方には、そういう形や歴史は漫画がおもしろけば何でもいいのです!

 

と、最近悟りましたが、自分の理想とする遊郭漫画は描き続けます!

 

書き上げたプロットには、主人公の姉の敵2人の名前、素性もはっきり出し、あとどれくらい連載が続くのかのめどが立ちました。

2人の復讐相手を決めており、2人目は続けられる回数により敵の手ごわさをアップするつもりでしたので、まだ最近まで決めていなかったのです^^;

 

実在した人物をモデルにでき、プロットを書く前にその人物の資料や本を読み込んでいました。

 

主人公が、江戸時代長崎の丸山遊郭の遊女だからこそできる復讐劇をこれからもお楽しみください^^

 

年始年末もあり、各サイトで割引キャンペーンがけっこう独自で行われております。

 

1月7日まで

kindleで単話版1~10巻 単行本1~2巻 半額キャンペーン

 

 

1月14日まで

LINEマンガで、単話版5話まで無料、30話(15回)まで毎日無料キャンペーン

manga.line.me

 

◆1月20日まで

DMMで、初めて購入の方は70%、2度目以降の購入の方は50%ポイント還元キャンペーン

book.dmm.com

 

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私の作品全部対象です^^

 

お好きなところで、購入や読みやすいところでどうぞ読んでください^^

LINEマンガは無料が多く、作者には売り上げは入ってきませんので、代わりに応援のコメントを書いていただけると大変ありがたいです!!


あけましておめでとうございます

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あけましておめでとうございます!!

 

昨年は「丸山遊女~復讐の蕾~」の連載をしつつ、7月から新型コロナウィルスのワクチン接種の副作用や9月はお世話になった親戚が亡くなり、右足太ももに熱いコーヒーをこぼして広範囲の軽度の火傷、初めてのイベント参加で主催者さんとトラブル、太夫に昇格した主人公の髪飾り描きが予想以上に時間がかかり、締め切りまで終わらないなど後半半年が予定外のことが多く、年末ギリギリで原稿をあげたので、もう力尽きて年賀状はこの画像の公開のみとなりました。

 

イベントの主催者とのトラブルは、無事に11月に解決しましたので詳細はふせますが…

「あんなに苦労をして準備したのに…、私の時間を返して…」

と、いうようなさんざんな目にあいました…;;

 

簡単な描き下ろしのイラストでもと思い、2日前に「丸山遊女~復讐の蕾~」の現代版でもと思い描いたりしたのですが、現代の服や髪型に変更するだけで力つきました^^;

 

「丸山遊女~復讐の蕾~」単行本4巻の表紙1部で、お許しください^^;

1月15日にまんが王国先行で、単行本版4巻の配信開始です。

よろしくお願いいたします!!

 

 

まだ年末締め切りの疲れが残っており、締め切りが終わった後年末の大掃除をするはずが、NHK紅白歌合戦が始まったころに通常の掃除をやり始めたぐらいで、それもまだ終わらず年超しになりました。

 

昨年はお仕事を必死にがんばり、まだ連載が自分の思うように描かせていただけることや、新しいご依頼もけっこういただき、本当にありがとうございました^^

昨年は大変お世話になりました!!

 

諸突猛進の私なので締め切りに追われてばかりで、健康管理と部屋の掃除が非常におろそかでしたので、今年は部屋の掃除ともう少し体を鍛える運動やウォーキングを増やさなくてはならないと思っています。

 

もう「丸山遊女~復讐の蕾~」の連載も3年目になり長期連載をさせていだだき、まだまだ連載は続きますが、一番描きたかった25,26話が終わり、単行本版5巻がでましたら、ちょっと1話のページ数を減らすか隔月連載の方向で、担当さんと頻繁に相談をしている状況です。

 

急に担当さんからお電話がかかったりしてくるので、本当にご心配をおかけしております。

 

花魁の髪飾り描きで時間がとられてP30以上だと、1か月に1本上げられない状況のため収入がますますやばいので、新しいお仕事は間違いなくいれるつもりです。

 

しっかり準備ができましたら、TwitterなどのSNSやHP,ブログでも描き下ろしたキャラデザインなどを公開して、募集をかけたり、漫画家募集されているサイトに営業をかけまくります。

 

新しいお仕事のご依頼は絶えないのですが、諸条件や締め切り日が合わなかったりで大変申し訳ないのですが、お断りしたり、待っていただいたりしています。

 

もうあと1本しか連載などのお仕事はいれられないので、とても慎重にできるだけいろいろな出版社、電子書籍仲介サイト様とご相談できればと思います。

 

①一般的な原稿料+ロィヤルティがある

②原作付き

③毎月P30位内

④作画が楽しいもの、描き甲斐があるもの

⑤人気がある程度とれ、ロィヤルティに期待ができるもの

 

この5つが条件ですが、全部5つぴったりな条件はなかなかないので、キャラデザインを新しく描き下ろしたりする必要もあり、短期連載だと⑤だったら受けるかもという感じです。

 

ピッコマなどの縦読みフルカラーマンガも、今大変人気で、広告漫画でフルカラーマンガを描くのは慣れているので、とても興味はあるのですが、原稿料が本当に安くて残念です^^;

いつもお願いしている3D背景のアシスタントさんがいるので、背景は3Dで全部いけそうなのですが^^

 

 

今年もお仕事三昧になりそうな1年で、もう3月まで仕事のスケジュールを立て、また1月がとんでもなく忙しいのが発覚しましたので、徹夜だけはしたくないので元旦からお仕事します!!

 

今年もどうかよろしくお願いいたします^^

 

 

リハビリの落描き

 

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丈吉の現代バージョンです。

丈吉は現代も変わらないだろうと描いていなかったのですが、いつもの時間まで原稿を描いてから、ちょっと下描きまでと思っていたのが、色までつけてしまいました。

実は丈吉の現代が一番楽しかったですね^^

 

下描きから塗る時間がそんなになく、落描きですみません。

 

 

 

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やっと昨日の夜あたりから、疲労が回復してきて、仕事ではない絵を描きたく、ちょうど次回でこのようなポーズをとらせるコマがあったので、それをそのまま現代に置き換えて描いてみました。

 

実はこちらの二人を先に描いていました^^;

 

顔の中身は江戸時代の連載の主人公と乙矢のままです。

 

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この2人です。

 

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主人公はこんな感じで

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乙矢はこんな感じです。

顔のバランスはいじっていないので、絵柄のジャンル分けをするとレディースですね^^;

 

もう主人公は20歳、乙矢は20代後半なので、禿時代からするとだいぶ顔立ちも成長させています。

 

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主人公の禿時代は、こんな感じです。

絵柄はお話が進むにつれて、少しずつ変えていってはいます。

 

昨日のお昼までは疲れが残り、夕方自宅よりちょっと歩くスーパーに食料の買い出しに行ってきましたら、年末の大掃除をする気力はなくなり、楽しみながら落描きをやってみました^^

 

ネームのあたりぐらいの落描きで、お恥ずかしいのですが、1月中にはもう少し顔のバランスを幼くして、今流行りの絵柄を取り入れたキャラデザインを描く予定にしておりますので、そのためのリハビリです。

 

男性のスーツは久しぶりに描いて、

「やばい。

 かっこいいスーツ姿が描けない💦」

と、焦りました^^;

 

江戸時代の着物姿もまだまだ極めてはいないので、着物を着た方のクロッキー会があったら、即申し込みたいぐらいです。

 

もともと現代物でも服を描くときは資料をみながら描くので、着物を描くときも資料とにらめっこしながら描いています。

 

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遊郭もの、時代劇もの、中国の時代物の映画やドラマのそれぞれDVDを買って、SSを撮りOneNoteにこのように貼って、着物のしわや後ろ姿、着物の裾の広がり、袖の形、装飾などを確認しながら描きます。

 

連載当初は、このSSを撮るだけでもかなり時間がかかりました。

 

まだまだ見ずに描くには、到底及ばないです^^;

 

さて年末まであと1日なのに、まったく大掃除ができる気配がないのがやばいです^^;

お正月も仕事しながら、掃除をやっている気がします><

 

もう次回締め切りの下描きにも入っているので、とりあえず1つ1つ片付けていきます^^;

 

 

年内のお仕事は無事に終わりました~!!

明け方5時近くに、無事に原稿をあげることができました~!!

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あと丈吉の髪のペン入れが残っていたところも、この通り完成をしました。

 

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丈吉の男花魁姿も完成をしました^^

 

制作期間的には、12月28日には余裕で間に合う回だったのですが、年末進行の影響でいつもお願いしているアシスタント様たちが、11月末~12月17日までほとんど入られないことがわかり、11月前半の締め切りを終わってから、かなり急いで描かねばならない回となりました。

 

そしてアシスタントさんが入られない12月初旬に、次回のネームがぎりぎりやれそうだったのでネームまで描き、通常でしたらばらけてアシスタントさんは入られるのですが、12月下旬にかなり集中してはいられたので、いつもとはまったく違う制作進行で、本当に忙しい年末となりました。

 

締め切り5日前まで、12月28日に間に合うかわからない

 

綱渡りな修羅場でした。

昨日深夜0時まで仕上げアシスタントさんが作業をしてくださり

間に合うかかなり不安でしたが、何とかなりそうで少し安心してます」

と、仕上げアシスタントさんも不安になられるほどのギリギリ状況でした。

 

締め切り2日前はかなり疲労がたまっており、

あともう少し、あともう少し

ともう呪文を唱えるように自分を奮い立たせて作業をしている中

 

 

Twitterで、「丸山遊女~復讐の蕾~」の感想をわざわざツィートしてくださり

このタイミングで、ツィートしてくださるかー!!🥰🥰」

と、あまりにもジャストタイミングで、感謝で涙でそうでした。

 

漫画家は作品の感想をいただけるときが、一番幸せです🥰

おかげ最後の力を振り絞れ、無事に原稿を上げることができました^^

購入してくださり、わざわざツィートまで本当にありがとうございました!!

 

こんな修羅場で疲労困憊で、今年最後の原稿を上げた今日は、もう何もしたくなく、食事以外は寝ております。

 

「明日から部屋の掃除をやろうか~」

という感じです。

 

年賀状はやはりもう作成して出す気力はなく、メールやスカイプ、ライン、Twitterでの画像アップのみとさせていただきます^^;

 

 

なんとか年末締め切りがアップできるめどが立ちました^^

昨日まで多いときは1日4人のアシスタントさんが入られて、昨日までにやっていただきたかった作業が終わり、私はあとは丈吉の髪のペン入れだけになりましたので、まんが王国の営業日の締め切りまで、なんとか間に合うめどが立ちました^^

 

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丈吉の髪がアシスタントさんに何もお任せしないで描けるのでいつも最後になり、ここまでトーンを貼っていただいているのに、髪のかかる背景や着物はあけていただいております^^;

 

今月は仕上げアシスタントさんには、ご苦労をおかけしました^^;

 

欲張って次回締め切りのネームもやり、この3日間は今月締め切りと次回締め切りを2本同時でアシスタントさん達に作業をお願いをしたので、アシスタントさん達の作業準備に追われ、私のペン入れがジワジワとしか進まず、ギリギリの綱渡りをしておりました。

 

1日4人もお願いするのも非常に珍しいことなのですが、今月は年末進行の影響でこの数日しかアシスタントさんが捕まらなかったのです。

 

4人入られたこの2日間は本当に作業準備に戻りのチェック、スカイプの対応で追われ、4人のアシスタントさん達が23時までに作業を終わられた後は気力、体力を使い果たし、昨日は早く寝て睡眠を多めにとりました^^

 

まだあと4日間ほどアシスタントさんは、1人ずつはいられますが、次回の背景、MOB描きの方と仕上げなので、余裕ができ締め切り前なのですが明日は針灸医院に予約をいれました。

 

もう鍼治療をしていただかないと、最後の原稿アップまで肩こりがひどすぎてもたない感じです^^;

 

今年最後の忙しい締め切りですが、あともう少しなのでがんばります!!

 

今年のラストスパートで、男花魁の髪描きに追われております

昨日からアシスタントさんが入り始め、自分の人物のペン入れ作業を進めつつ、花魁の髪飾りを必死で加筆、修正、指定をしております。

 

他所の年末進行の影響を受け、アシスタントさん達がいつもより遅めの入りなので、次回締め切りのネームまでやってしまったので、ギリギリ状況になっています。

 

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主人公の花魁の髪もあるのですが、やっと丈吉が男花魁でしっかり登場する回でもあり、急ぎたくても本当に進まず、じわじわ状況です。

 

上記の画像は、昨日アシスタントさんから髪飾りが上がってきたものです。

どうなるかちょこっとトーンとベタを私がいれましたが、たぶん仕上げアシスタントさんが貼るとすごい仕上げが戻ってくると思います^^

 

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通常の髪でもここまで影を貼ってくださるので、トーン完成がとっても楽しみです^^

 

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丈吉の白髪は髪フチペンで、3Dの鬘のレンダリングしたものから上記のように1回で2重の線がひける線をまずいれてから、また加筆をしていきます。

 

線で花魁の髪の横兵庫をいれるのは、上から見た構図などは資料がなく、難しかったのですが、NHK大河ドラマ「青天を衝け」で渋沢栄一の奥さんのお千代さんが亡くなる前の2話がたくさん登場してくれて、やっと上から見た髪の流れがわかりました^^

 

丈吉の男花魁の髪描きにちょうど間に合いました。

 

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作画に入る前には、昨年秋に作っていただいた丈吉の男花魁の3D鬘もこのように修正を指定して、作りなおしてもらいました。

登場人物は、年をとるごとに微妙に顔から体は成長させていっているので、初期のころとは顔の輪郭も変わってきたので、作り直す必要があったのです。

 

主人公が大夫に昇格した回の9月から、髪飾り描きが毎話大変状況がずっと続いております…^^;

 

こんな風に髪飾りや着物に凝っても、電子書籍で見る読者さんにはあまり評価はしていただけないので、他の人気の遊郭漫画を見て比べたりすると

 

なんでこんな休みもなく、必死に細かいところまでこだわって描いているの?

ほどほどでいいんじゃないの…?

 

と、手抜きできない自分の不器用さに自分であきれることもあり、手抜きができない性格なので、来年は連載の更新間隔をあけ、ちょっと新しいお仕事もやらねばならないようです。

 

「丸山遊女~復讐の蕾~」にかかりっきりで、お仕事のご依頼だけは途絶えないのに、新しいお仕事はお受けできないでおりましたが、年末の締め切りが無事あがりましたら、いろいろ準備して営業や打ち合わせをどんどん入れるつもりです。

 

全部ご依頼受けていたら、月産量が軽くP100は越えるほど来てはおりますが、もう年なのでそんなたくさん量をこなせないので、もうあまり猶予はないのですができるだけ自分の描きたいものを探してまいります。

 

たぶんまた違う絵柄のキャラデザインなどを描き下ろさないとならないので、そこからなのです^^;

 

その前に年末締め切りがギリギリ状況なので、目の前の締め切りをがんばります!!

そのためまたしばらくブログ更新が滞りがちです。

 

 

前回の「投稿作品の出版社への持ち込みの心構え」のブログ記事は、Twitterでかなりリツィートをしてくださる方がいらっしゃり、たくさんの方が読みにきてくださいました。

 

Twitterで持ち込みにご苦労されているツィートを見るたびに

そんなに落ち込まないで~!

 1社だけに、こだわらないで~!

 担当さんは、神様じゃないのよ~

と、ずっと書き込みたくてうずうずして我慢していたのが、前回のブログ記事になりました。

 

書いた甲斐がありました。

Twitterでいいね!、リツィート、引用リツィートやブログ記事をわざわざお読みくださり本当にありがとうございました^^

asamiouba.hatenablog.com

 

こちらも語りつくせないことがまだたくさんあり、またその関連を書くとかなりブログを更新することになるので、締め切りに集中するため、締め切りを無事にアップできてから、またの機会に書かせていただきます^^

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿作品の出版社への持ち込みの心構え

漫画家としてデビューする方法は、電子書籍の発展のおかげでかなり広がっており、何がチャンスになるかわからない世の中です。

 

それで王道で出版社に持ち込みをされる方への心構えや、やったほうがいい方法を書いておきます。

 

原稿を完成させてからのお話です。

 

①持ち込む出版社を選ぶ心得

どの雑誌に持ち込むか悩むときは、自分の部屋を見て、どの雑誌が多いか確認しましょう。

いつもよく買っている雑誌の出版社に、まず持ち込んでください。

投稿をすると決めてから買った雑誌は、除外です。

 

雑誌を買っていなければ、単行本のよく買っているジャンルを見極めてください。

 

雑誌によって、かなり固定の方向性や読者対象があり、自分が持ち込もうと思っていた雑誌とデビューできる雑誌の違いがあります。

 

それから別の雑誌に数社持ち込んでください。

担当さんがつかない限り、同じ作品を数社持ち込んでください。

 

②出版社に直接持ち込むメリット、デメリット

●メリット

直接の批評が詳しく聞ける。
表に出されないその雑誌の本当の方向性や、求める漫画がはっきりわかる。

賞にはいらなくても、担当さんになってくれ、投稿作品のプロットやネームを見てくれる可能性があります。

 

●デメリット

作品をみてくれる担当さんのあたり、はずれがあり、その日見てくれた編集の人が担当になる。

運よく熱心な上役の担当さんにあたればいいのですが、本当に運しだいです。

 

その点投稿のほうが、いい担当さんがつく可能性が高いです。

 

③持ち込む時期

GW進行、お盆進行、年末進行と長期休みが入る前後はとにかく忙しいので、その時期と、雑誌の入稿直前もやめておいたほうがいいです。

 

④編集部の人と話す前の準備

作品を完成させていることは絶対です。

持ち込む雑誌は読んで、「どの漫画家さんのどの作品が好きだ」は言えるようにしましょう。

 

持っていくのは、批評を書くメモ帳と筆記用具。

 

⑤持ち込む雑誌への電話

作品を見てくれる担当さんの名前は、必ず聞いておく。

たいていは電話に出てくれた人になります。

 

⑥持ち込む寸前の覚悟

 「編集部の担当さんは、漫画の神様ではない」と頭の中でまず思い、どんなひどいことを言われようが、「ここの編集部の担当さんは、そういう人なのだ」と割り切る覚悟が必要です。

同じ編集部でも、担当さんによりかなり考え方も性格も違います。

人間なので^^

 

⑦当日の注意

約束の5~10分前には、出版社へ到着しておく。

担当さんからの批評は嫌なことでも、担当の目の前でメモ帳に書き込む(書き込んでいるように見せる)

 

質問はどんどんしていいですが、批評に対しての反発、言い訳は無意味です。

「それは、実はこういうつもりで書きました」などの「~のつもり」発言は、マイナスです。

 

最後担当さんが名刺を出さなくても、自分の作品がよくなる批評をしてくださり、熱心そうな担当さんだったら、自分から

 

名刺をいただけませんか?

 

は、言ってください。

 

専門学校で出張編集部で作品を見にきた担当さんが、最後の全体の講評で

「プロになりたいなら、名刺を差し出されなくても、名刺をください!というガッツがほしい

と言われていました。

 

投稿作品を預かると言われたら

賞に必ず入る保証をしてくださるなら、預けてかまいませんが、できれば同じ作品で他社の批評と比べる必要があるので、賞に入る保証がなければ

いわれたご批評で修正をしたいので、持ち帰らせてください

と言えば、角がたちません。

 

どんどん同じ作品を他の出版社に持ち込んでください。

 

担当さんから名刺をもらっても、「本当の担当ではありません」

プロット、ネームを見てくださるのが本当の担当です。

デビュー直前だと下描きから、チェックが入ります。

 

プロット、ネームを見てくださっても、その返事がよほどの理由がない場合2週間以上かかる場合は、やる気のない担当さんです。

本当に忙しい担当さんもいるので、2週間たったら、催促のメールでも出しましょう。

それでもだめなら、「もともと担当さんではなかった」と思った方が無駄がないです。

 

⑩めでたく担当さんつき、デビューする前まで

大体担当さんがついたら、少女、少年漫画は早くて1,2年間でデビューします。

作品を定期的に上げて投稿しても、3年以上デビューできない場合は、担当さんを変更することはできないので、いったんその雑誌のデビューはあきらめてください。

 

そして嫌になるほど、プロットやネームの描きなおしはあります。

ここでプロットやネーム力がつくので、必死に担当さんについていってください。

 

 

出版社への持ち込みやデビューは、こんな流れです。

 

持ち込みは上記にあげたように、けっこうデメリットは多いので、私的には4か月に1回ある同人誌即売会コミティアに出版社の出張編集部がきますので、1日でいろいろな出版社を回れるので、おススメです。

 

コミティアの出張編集部で、担当さんがついてデビューした専門学校の生徒さんがけっこういて、漫画家さんでもお仕事をもらいに行ったりしています。

 

その回により、参加している出版社が微妙に違うので、事前確認が必要です。

 

Twitterのフォロワーさんが、最近持ち込みをしてかなりコテンパンな批評をされて、落ち込んでいらっしゃったのでTwitterの短い文では説明が足りず、ブログにまとめさせていただきました。

 

番外で

⑪持ちこむ年齢

少年誌や少女誌の出版社としては、まだ何も固まってない若い方で伸びしろがある方、読者に近い年齢の投稿者を好むことは間違いはなく、夜間の専門学校の生徒さん達には

「年齢はサバをよんだほうがいい」とは、言っていました。

 

でも今は年齢に関係なくTwitterSNSで、定期的に漫画をあげて、デビューをされる方も多くなっております。

 

漫画を描き続けて、画力があったり、SNSでフォロワーさんがめちゃくちゃ多かったりしたら、年齢は関係ありません。

 

ただぷっつりやめてから、再び描きだされる方は、前描いた経験値がきえてしまい

一からのスタートなので、かなり描く量を増やして今投稿してデビューされる方に追いつかないとなりません。

 

年齢を言われなくなるためには、描き続けて画力アップと何か作品で光るものを出すことです。

定期的に作品をあげていき、月にP30が1本上げられるようなる体力や、時間のやりくりも必要です。

 

投稿のペースは、三ヶ月に1回がベストですが、まずは半年1本を目指しましょう。

1年1本は遅めで、制作期間が長過ぎて、絵柄も変わってきて、お話もグダグダになりやすく新鮮度が下がり、

かえって良い作品ができる可能性が低くなります……。

 

 

最初は難しいと思うかもしれませんが、漫画は描けば描くほどリズムができて速くはなるので、案外とふっとできるようになったりします。

クリップスタジオのソフトの操作を極めるだけでも、かなり早くなります。

 

私も教師になって5年たってから、夏休みに東京に来て出版社に持ち込みをし始めて、けんもほろろな扱いをたくさん受けました。

 

でもデビューが1社決まるころは、大手で賞をいただいたり、大手出版社も含めて一度に5社担当がいました。

私が28歳の時でした。

なのでデビューは、大変遅めです。

 

どうか漫画家目指して、出版社に持ち込まれる方、がんばられてください。

 

うちに今まできたアシスタントさんでプロデビューされたのは5名、専門学校でも何名もの生徒さんが賞にはいったり、デビューをしています。

 

講師として賞にいれて、担当さんがつくまでの指導は楽だったのですが、それからがデビューが本当に大変です。

デビューしてから、漫画家で生活していくのは、もっと大変ですが^^;

 

描き続ければ、きっと道は開けます。