桜庭あさみのつぶやき

桜庭あさみの漫画のお仕事や、日常のつぶやき日記です.

◆桜庭あさみのつぶやき◆  漫画家の桜庭あさみの日常や漫画の制作、お仕事などつぶやきます

うちの在宅アシスタントシステムの一部です

連載7話と8話を2本同時進行で作業中で、7話が全部ペン入れが完了して、8話のペン入れに入っているところです。

7話から主人公に大きな気持ちの変化があり、カッコイイ(^^;)花魁がかなりのページでてきて、また新しいストーリーの展開のため、作画にめちゃくちゃかかっております。

 

年明けてから体調が悪かったので遅れたのかと思っていたのですが、体調がよくなってもスケジュール通りになかなか進まず、花魁の髪飾りとか豪華で登場人物も多く、作画に時間のかかるお話だったのだと、やっとわかってきたこの数日です^^;

 

ペン入れは、たぶんあと3日間で8話も終わると思うのですが、うちはトーン貼りまくりで、トーン指定はかなりかかるのでかなりぎりぎり状況です^^;

アシスタントさんは皆さん在宅で、家には来てもらわないので、指定に本当に時間がかかります。

 

そう思っていたらツィッターで横井里奈先生に指定が大変というツィートを見て、本当に同じで思わずコメントを書いてしまいました^^;

 

アシスタントさんが家に来てくださると、口で説明したりひょいって資料を見せらるのですが、スカイプで会話で説明をするにもお互いに時間がかかるため、とにかく資料を準備して、原稿に指定をたくさん書き込むのです。

 

それで横井先生の背景の指定が、下描きのようにきれいで驚いた次第です。

すごくわかりやすい!!

「これは時間がかかる!」と本当に思いました。

うちは江戸時代という特殊なマンガなので背景や小物、着物や髪資料などは、まずOneNoteにとにかく貼りまくります。

 

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こんな感じで、これは遊女見習いの禿の髪型「禿島田」の資料です。

ネットから見つけたものや、私が本をスキャンしたもの、カメラで撮った写真ものも貼りまくって、

 

「OneNoteのどこどこに資料はあるから!」

と原稿に指定をします。

 

本当に最初はOneNoteに資料を貼りまくるだけで、何日も費やしました^^;

 

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そして原稿にも小物の資料は貼りつけたり、三味線はまた描いてもらうのですが、3Dを作っているので、それをあたりでレンダリングしておいて、描いてもらったりもします。

これでアシスタントさんがMOBや背景をいれてくださり、横井先生のようにまではきれいに描いていないですね^^;

 

主人公の髪はまだハゲなのは、1度作ってもらっていたのですが、もう1度改めて描こうとした時に最初に作っていた「禿島田」とどうも違うとわかり、急遽3D背景アシスタントさんに頼んで修正をしてもらっていて、出来上がるの待っているので髪がまだ入っていません^^;

 

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最初に作っていただいたのがこれで

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こんな感じでわき役につかったのですが…

 

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黒髪部分がかなり違うのがわかり、修正をお願いしました。
紫や濃い部分が私の修正です。

 

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それでここまで修正をしてくださったのですが、私がまた再度修正をお願いしている状況です。

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こんなにうるさくチェックをして、修正をしてもらっています。

そのためただ描く以外の作業もかなりあり、時間かかります。

 

江戸時代の連載でなければ、こんな3Dの髪などつくったりしませんので、本当に何もかも今までやっていた漫画の制作とは違う方法で連載漫画はあげていて、毎月いつもぎりぎりでひぃひぃ言ってます^^;

 

今回はトーン指定が早くできれば楽勝なのですが…、かっこいい、粋な花魁様がかなりのページ出るので…、お花を散らしたり、流水模様をいれたり…、たぶん時間は作画同様時間はかかると思っています^^;

 

 

 

やっと登場人物がそろう^^

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月末締めきりというのに、まだ下描きが全部終わっていないのですが、これで主要人物がそろいました^^

早く出すつもりでいたのですが、単行本2巻目で登場します^^

他の人物は、割と着物や髪形は史実通りに描いているのですが、この子はいろいろ理由をつけて、好きに描きます^^
一番私の好みで、ビジュアルや設定を変えらる子です。

 

長編でないと出せない子でした^^

なんとか美形に育って、活躍するまでは描きたいですね。

 

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前にも上げたのですが、成長したらこんな感じになります。

2年前に企画書で出したもので、今描くともう少し目が小さくなるかなという感じです。

 

あと女性と禿を1名ずつ、ラストのドンデン返し用に出したいとは思っておりますが、まだいつまで連載が続くかは連載が始まったばかりで作者の私も不明なため、前描いたイケメンとこの子と主人公で話をしばらく進めるつもりです。

 

1話から何気ない会話や表情にも、後の話で回収する伏線はけっこうちょこちょこはいれています。
それを描くのを楽しみにして、今月の目の前の締め切りを乗り切ります^^

「丸山遊女ー復讐の蕾」の4話が配信されています^^

comic.k-manga.jp

 

 

先ほどまで最後の広告漫画のお仕事をしていて、配信当日に宣伝ができませんでした^^;

修正が戻ってくる可能性はありますが、広告漫画の仕事納め日となりました。

 

5年前雑誌不況でショート連載をしていたものの、原稿をあげてもすぐ載せていただけないことが度々あり、私が厳しく思い連載はやめさせていただいてから、広告漫画のお仕事をするようになりました。

 

15年以上前に友人のデザイン事務所からの依頼で、似顔絵などの仕事はやっていたことがあったので、次の雑誌や漫画の仕事を見つけるまでと広告漫画のお仕事をやり始めたのですが…

 

まずは原稿料がその時の半分以下になっていることに、本当に驚きました。

バブルが崩壊した後でしたが、

 

10cm×10cmのモノクロイラスト1枚が安くてごめんなさいと言われて、1万円だったのすが…

 

A4フルカラーマンガで、1万円からのご依頼を受けることになるなんて夢にも思っていませんでした。

マジで雑誌のカラー原稿料より安いです><

 

広告漫画のお仕事をやり始めた1年目はそんな仕事ばかりで、カラーマンガの色塗りにもなれていなかったので、時間が本当にかかり…、時給350円とかでした。

 

2年目から専門学校にパンフレット制作のために来た広告会社から漫画のご依頼を受けたり、クリエイターEXPOに参加をして、原稿料を聞かれたら雑誌のフルカラーの原稿料を言うようになり、

 

それでも名刺をいただいいた企業の方から

なんでそんなに原稿料が、安いのですか!?

 

と聞かれるほどで、今まで受けていた仕事がいかに最近でも安かったのだと知らされました^^;

 

なので原稿料やスケジュールの変更のひどさで広告漫画の仕事では、生活できなかった私です^^;

雑誌でもデビューしたことがない、連載をしたこともない作家なら最初はポートフォリオを増やすためにも原稿料が安くて致し方がないのですが…。

 

あとは定期的にお仕事がもらえるということで、安い仕事を受けることもあったのですが…

 

絶対定期的なお仕事は、もらえませんでした

 

原稿料を安くするためのその場の嘘と思って、交渉されたほうがいいです。

 

ただこの4年間広告漫画をやらせていただいて、よかったこともあります。

●雑誌の仕事は担当さんとそんな話をすることがないのですが、広告漫画や担当さんとはけっこう打ち合わせがあり、本当にいろいろな業種があるのだとわかり、ずっと閉じこもって自分の世界にいたのが広がった感じがしました。

 

●「ほうれんそう」が本当に大事なのがよくわかりました。

 

●最近の流行りの絵柄に敏感になり、自分の絵柄を雑誌の時とはまったく変えることができました。

 

●しっかり原稿料やその他条件を交渉することが重要とわかりました。

 

だからこそ連載している「丸山遊女ー復讐の蕾」の漫画の型が完成をしたのだと思います。

 

おかげさまで女性部門のディリーで、55位に入りました^^

まだ雑誌で描いていたような家庭物の連載の他の漫画に押されている感じはしていて、もう少し上位にランキングは食い込みたいと思っております。

 

同じ女性部門でも、まったく違うジャンルの漫画なので比べようはないのですが、作画時間や費用は本当にかかっておりますので、もう少し売れないとネタやストーリーは先まで準備していても、長期毎月連載は厳しいかもですね。

他の大手出版社の有名な漫画家さんと一緒に配信をされている中でランキングに入ることもすごいことなのですが、大手出版社は紙の単行本もありますので、電子書籍だけの配信では、もう少しがんばりたいところです^^

 

たぶん宣伝ももう少し自分でもやれればいいのですが、ほとんど休みなしで仕事をしている状況で、なかなか思うように宣伝もできない状況なのですが、お手伝いしていただいたアシスタントさんがお願いもしていないのに連載の漫画を買ってくださり、Twitterで宣伝をしていただいたりで、本当にありがたいとしみじみ思っております。

 

休みなしで疲れているときも、連載の感想を書いてくださり、とっても励まされています^^

 

もうランキングとか、Twitterのいいね!やアクシブティとかの数値でしか、他の方の評価がわからないので、すごく励まされていて、いいアシスタントさんに恵まれたなと思い、とっても感謝しております。

 

ちょっと1月になって、トラブルなどもあっていますが疲れもけっこうたまっているようで、アシスタントさん達のがんばりと励ましが癒しになっています^^

月末まで怒涛の修羅場になります。
合間にカルチャー講師もあり、忙しくてブログが滞り気味になるかもしません。

がんばります^^

 

 

 

 

 

1月15日「丸山遊女ー復讐の蕾ー」の4話が配信されます^^

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江戸時代長崎での奇習「嫁盗人(よめすっと)」で嫁入りをするはずだったたった一人の身内の姉が翌日川岸で殺されているのが発見され、悲しむ間もなく、遊郭の下働きをしていたはずの姉が、遊女の上、抜け荷の手伝いをして仲間に殺されたと聞かされる主人公大石るり。

 

必死に姉の無実を晴らそうとしますが、借金の方に自分自身も揚屋の引田屋に売られ、遊女の見習いにさせられて、遊郭になじめないまま絶望をして自分の死さえのぞんで悲しんでいる時に、「姉の咲を身代わりにした」という遊女とその間夫の話をたまたま聞いしまい、驚く。

 

までが、3話のあらすじです。

4話から姉の復讐を誓いますが、まだ12歳の主人公がこれからどんな復讐をしようとするのかがこれからの見どころになります。

 

江戸時代長崎の丸山遊郭のしきたりなどが、鎖国時代という世情から、江戸の吉原や京都の島原の遊郭とはまったく違うものです。

 

そのため丸山遊郭が特殊なので、主人公は12歳から始め、主人公の目から丸山遊郭をわかりやすく説明をいれて連載をスタートした漫画です。

吉原遊郭と違い、振袖新造がいない(資料や文献では確認できない)ので、禿から早く遊女になってしまうのです。

 

主人公が町娘で幼いのでまだ全然地味ですが、江戸時代長崎の情緒をお伝えしたいのと、遊郭内なので華やかな遊女達や今描いている7~8話から素敵な花魁もでてきます^^

 

昨年12月15日に配信を開始されて、もう1か月になります。

現在7,8話を2本同時進行であげていて、年末年始行事やら、年末の疲れがでて寝込んだり、あげくにメインPCが不調になり、予定よりは8日間近くも遅れていて、今必死でペースをあげているところで^^;

 

「もう連載が開始されてから、1か月!

 はやか~(←ここだけ長崎弁)」

 

という状況です。

 

たぶん上記の文章の単語がわからないものがあると思います。

また締め切りが無事にあがったときにでも、ご説明をさせていただきます^^;

 

4話もどうかよろしくお願いをいたします^^

 

 

 

 

 

 

 

 

デザインドールアップデートの良かった点の1つ

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これがアップデート前の手で、女性、男性も同じ太さ長さで、指の長さや細さが調節できませんでした。

 

そのため下描きする段階で、修正を加えていたのですが

 

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 今回のアップデートで、指、指先の細さ、長さの比率、指の丸みまで調節できるようになりました^^

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このように調節をしたら

 

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このように細くなりました^^

指が細くなったので、指の間隔も調節します。

 

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ここで指の間の丸を動かすと、指の間隔が開いたり狭くなったりします。

 

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眠くて目をこする手なので、指の曲げ具合を調節して、ライブラリに保存します。

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このように保存されて、あとからまた呼び出しができるようになっています。

なのでたくさんポーズをつくるごとに増えていくので、漫画の作品数が多くなればなるほど、ポーズさせるスピードが速くなります^^

 

手足の稼働がもともとよかったので、そこまですごく変わった気はしないのですが、この手を人物別に変更できる点が、アップデートの中で一番喜ばしい点です^^

ほかにもいい点がいろいろあるのですが、とりあえず1点ご紹介です^^

長崎県でジョジョ展が開催される奇跡がうれしいです

jojoex-nagasaki.com

 

1月25日~3月29日まで、長崎県立美術館で荒木飛呂彦先生の原画展が開催されます。

昨年Facebookで長崎にお住いの方が記事に書いてくださっていて、本当にびっくりしました。

 

九州で一番大きな都市は福岡県で、そこでの開催はなしで九州のはっしこの長崎県で開催されるということは、すごいことです。

私的には、奇跡だと思っています^^

 

開催されるきっかけは、長崎県立美術館に昭和に活躍された挿絵画家椛島勝一さんの絵が所蔵されていて、そのお孫さんの椛島良介さんが、『ジョジョの奇妙な冒険』初代担当編集者のご縁で、開催が実現されました。

 

開催を決めてくださった皆々様に本当に感謝をいいたいです!!

本当にありがとうございました!!

 

そして開催中に販売されるグッズの素晴らしいこと!

jojoex-nagasaki.com

 

ポスターやクリアファイルもほしいんですが、長崎で一番おいしいカステラを作る福砂屋が「ジョジョの奇妙な冒険」のカステラを作っています。

 

「これは本気で、がんばっている!」

 

と思う私です。

 

ジョジョ展に行くためのツアーも旅行会社が準備しています。

さすが荒木飛呂彦先生の原画展だと思いつつ、長崎県長崎の観光部署に宣伝をがんばっていただきたい!

 

ちょうど前日の1月24日からランタン祭りもあり、とってもいい時期です^^

www.nagasaki-tabinet.com

 

ハウステンボスまで足を延ばさなければ、2泊3日間で長崎市内の観光地はぎりぎり回れる感じです。

 

www.huistenbosch.co.jp

ハウステンボスまで行くなら距離があるので、3泊4日間は必要で、ジョジョ展をみるなら+1日でしょうか。

 

ジョジョ展のある長崎県立美術館は、観光地のすぐ近くにあり交通の便もとっても便利なので、すぐ行けます^^

 

毎月連載がなければ、長崎県立美術館でジョジョ展を見たかったですね…。

 

観光で有名な長崎ですが、就職先が少なく、働き手がどんどん福岡、大阪、東京の大都市に流出をして、人口はどんどん減っております…。

 

これをきっかけに知名度をあげていただき、観光だけではなく漫画などのクリエイティブな方にも力をいれていただきいたいところです。

 

私は長崎市内では8年間美術を教えていましたが、美術的には生徒さんのレベルは高かったです^^

全国大会でいっぱい賞をいただきました^^

賞をいただいたときの生徒さんのいい話がいっぱいあります^^(長くなるので割愛します^^;)

 

江戸時代から西洋画などが入ってきた最初の都市なので、やはり芸術面はレベルが高いので、長崎の復興のためにもがんばってほしいです!!

 

 

 

広告漫画のお仕事はすべてお断りすることにいたしました

今月まで丸3年間定期的にお仕事をいただいていた広告漫画のお仕事をお受けしていたのですが、毎月連載もあり、今年は初めての海外小説原作のコミカライズのお仕事もあるので、

 

「今月のお仕事で、お断りしないと後の締め切りが厳しい」

 

と、判断をしまして、本当に残念ながら今月のお仕事以降はお受けできない旨を担当さんにご連絡いたしました。

 

大手のお仕事で、定期的にいただけて、担当さんも早め早めにご連絡してくださり、お返事もすぐいただけて、本当にいいお仕事でした。

 

3年間続けさせていただいたのでお仕事自体にも愛着があり、私自身も寂しい気持ちでいっぱいなのですが、そうやってやめられず、自分の漫画のお仕事のチャンスを何度も逃したことがあるので、さすがに今回は早めに決断をしました。

 

最初にチャンスを逃したのは、やはり長崎で中学校の教員を12年間も続けてしまったことです。

 

5年間も教員やりながら、漫画を描いていました^^;

 

やめる3年前から大手にも担当さんが数社いて、

「アシスタントも紹介して生活できるようにするから、上京しないか」

と言われたり、

「いつでも作品が上がったら、雑誌に掲載をするから」

と言われながらも、なかなか中学校の教員をやめられませんでした。

 

生徒に教えることが好きだったのと、定期的にお給料が入るお仕事をやめるのが本当に怖くて、上京するのを誘われてから貯金をしだして、貯金がたまるまでやめる決心ができませんでした。

 

それと長崎県という地方だったので、教員をやりながら漫画を描くこと自体両親がよく思っておらず、教員をやめて漫画家になると私が言えば、父親から殴られて勘当される覚悟をしなくてなりませんでした。

父は人前でも、私が大人になってもよく手を出す人でした。

 

そのための準備と覚悟をしなくてはならず、漫画家でデビューをしてから中学校の教員をやめるまで5年間かかりました。

 

正直なところ貯金がたまらなくても、大手の担当さんが上京を誘ってくださったときに教員をやめて、上京していれば、漫画家で独立してからの今後には本当によかったのです。

 

それから3年間たって上京した時は、大手の担当さんは別の部署に行ったり、いつでも掲載すると言われた雑誌は休刊になっていたりで、なんとか隔月に1回のお仕事はあったのですが、最初の半年は貯金で生活をしていました。

 

チャンスはずっと続けて同じ条件であるわけではなく、チャンスが来た時にすぐ動かないとダメなんだ

 

と、今でも思います。

 

そのかわり父を1年間ほど車で一緒に通勤していた時に、とくとくと毎日「漫画雑誌の担当さんから誘われている」など、自分が漫画家としてやりたい気持ちをずっと話つづけ懐柔して、私が教員をやめて上京するとわかった2週間前は母は泣いて、半年間口を利きませんでしたが、父はもうわかってあきらめていて

 

「自分が思うようにできると思うな」

「盆、正月には帰ってこい」

「東京についたら、電話をしない」

と言っただけでした。

 

貯金も退職金を含めて、400万円以上ためていました。

「本当にそこまでためなくても…」

と、自分の慎重さにあきれるほどなのですが、上京して20年後母が余命1年とわかり、仕事を四分の一に減らして、3か月に1度看病に帰り、弟夫婦が近くで看病をしてくれていたので毎月仕送りもして、その貯金400万円が全部なくなりました。

 

やはり貯金もいざっというときにないと、本当に困るとも思います。

 

私が30年前デビューした時より、雑誌でデビューするのはかなり厳しいと思うのですが電子書籍の発展が今すさまじいので、漫画家としてデビューできる可能性はかなり高いと思います。

 

私のように石橋をたたいて渡るように漫画家になるよりかは、どんどんチャンスはつかんでいってください^^

ただし貯金は、しっかりためておいたほうがいいです^^;