①塗りつぶしをします。
アニメ塗りと決まっているので、1枚のレイヤーに塗りつぶしをしましたが、各パーツで塗り分けしてもぜんぜんかまいません。
気をつけるのは、普通に塗りつぶすと線画のところは塗りつぶせずすきまがあくので、できるだけあかないように塗りつぶしはしてください。
②塗りつぶしたレイヤーの上に、ラスターレイヤー、モノクロ、乗算50%をつくり、アニメの影塗をしたいところに、描画色は黒色で塗りつぶしをいれます。
「グレー塗り」という1枚のレイヤーに塗ります。
③グレー塗りをしたレイヤーの上に、乗算のラスターレイヤーをつくり、肌は肌などの本当の影の色を流し込みます。
その時の「他レイヤー参照」の塗りつぶしの設定を変えます。
(※ブラシなどで塗ったムラのある塗り方では、色変更はできません。
アニメ塗のように塗りつぶしツールをつかった色塗りのところだけ、変更が可能です)
ここまでがアニメ塗りの早く影をつける方法です。
1枚のレイヤーでグレーで全体に影をつけること、そしてそのあとすぐ塗りたい影の色を落とし込めるので、電子書籍でカラー漫画を連載している方、広告マンガを描かれる方、イラストで塗り分けが多いものなどにはかなりスピードアップできる便利な塗りかたです。
私のフルカラーの広告漫画のレイヤーは、かなり少ないです。
これにぼかしをいれたり、上にいろいろな合成モードのレイヤーや塗りを増やす場合は、自動選択ツールでやはり上記の他レイヤー塗りつぶしツールの設定にして、
1クリックで、同じ色の選択範囲がとれるので
選択範囲が出たら、選択範囲を非表示にして、上にいろいろレイヤーを重ねていきます。
いちいちレイヤーをつくるごとに塗りつぶしとクリッピングしなくてもいいので、塗は早いですしデータも軽いです。
これが完成イラストです。
ちょうど広告漫画のお仕事を始めたばかりの年で、クリップスタジオを使い始めた年の年賀状です。
広告漫画会社向けの本当に手早くが優先のイラストで4年も前のもので、お恥ずかしい^^;
4年でだいぶ進化したようです^^;
以前書いたブログが、12月1日からエディタのサポートがきれるため、見られなくると今日メールが着ていたのに気づき、こちらのブログに今よりに編集をして再掲をさせていただきました。
この塗り方の応用で、初ハーレクイン作品「涙は隠して」のカラー表紙は塗りました。
手軽なのでまだクリップスタジオで色を塗り始めた方や、忙しい漫画家さんにもお役に立つ塗り方だと思います。
旧ブログの記事は、クリエイター求人サイト「レバテック」さんにも紹介をされたかなり人気の塗り方でしたので、締め切り前でアシスタントさんもびっしり入られているのですが…、アップしておきました^^;
説明の絵柄が古いのがつらいですが、新しい画像に差し替える時間はなく記事アップだけでご了承ください^^